プロテインの種類を知っていますか?
最近の高たんぱく質ブームで、コンビニなどでもサラダチキンやカツオスティックだけでなく、プロテインパウダーも見かけます。プロテイン含有のペットボトル飲料やプロテインバーの種類も増え、健康的に小腹満たしができる環境になってきました。私はプロテインを飲み始めて20年経ちます!!日本でもプロテインをコンビニで買える時代が来るなんて、20年前では考えられませんでした(笑)
コンビニなどでプロテインパウダーやプロテインドリンクを見かけたら、裏面表示をチェックしてみてください。
プロテインの原料には、大きく分けて動物性素材と植物性素材があります。このタイプの違いを知っておくと、自分の目的やライフスタイルにフィットしたプロテインを選ぶことができますよ。プロテインをこれから飲んでみようという方や、良くわからないけどなんとなく飲んでいるという方は、ぜひ素材に注目してみてください!
乳由来のプロテインと大豆由来のプロテイン
一般的にお店で見かけるプロテインの大半は「ホエイ」という乳由来のプロテインだと思います。
また、植物性では大豆由来の「ソイ」プロテインが一般的ですね。
乳も大豆もアミノ酸バランスが良い、良質なたんぱく質です。
乳由来のホエイプロテインは、吸収スピードが速いので、ワークアウト後に素早く体に送り届け筋肉の合成を高めるのに有効だと考えられています。平たく言えば、筋肉育成にぴったりということですね。
一方のソイプロテインは、アミノ酸スコア100の植物性たんぱく質として人気です。ホエイよりも吸収スピードが緩やかなので、ワークアウト後の摂取も良いのですが、食事がわりにぴったりです。
近年、大豆たんぱくの健康に効果が多角的に研究されており、単なる筋肉育成目的の枠を超え、健康や病気予防に対する有効性が期待されています!
ただ、乳も大豆もアレルギーが心配な方にとっては、取り入れにくい素材ではあります・・・・
えんどう豆プロテインとは
そこで私が今とても注目しているのが、えんどう豆由来のプロテインです。
日本ではまだあまり普及していませんが、アメリカではすでに大人気です。
私がえんどう豆プロテインを気に入っている理由は、
①アミノ酸バランスが良いこと
②アミノ酸の中でも必須アミノ酸のBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)が豊富であること
③成長やアンチエイジングに欠かせないアルギニンが豊富なこと
④アレルゲンを含まないこと
⑤環境負荷が低いこと
特にアルギニンが多いことと、環境負荷が低いことに関しては、他のプロテインの追随を許しません。
えんどう豆たんぱくに多いアルギニンの魅力
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促します。
成長ホルモンは子供の体の成長に有効なだけでなく、脂肪の代謝を促したり、筋肉を強化する効果も期待できます。
またアルギニンは免疫力のアップや疲労回復を助ける働きもしてくれます。
そして大注目は、アルギニンが体内で一酸化窒素を作り出すということです。
一酸化窒素は血管を拡張させて血流をアップするので、冷え症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞など生活習慣病の予防効果が期待されていますが、血流がアップすれば、運動のパフォーマンスにアップも期待できますし、美肌など美容面でも効果が期待できますね。
環境に優しいえんどう豆プロテイン
えんどう豆の栽培には、あまり多くの水を必要としません。
水が豊かな日本にいるとピンときませんが、将来的な水資源の不足はとても懸念されています。
例えば1kgの鶏肉を食糧として得るには、4320リットルの水が必要です。牛肉の場合は1kgあたり13000リットル。
それに対しえんどう豆は1kgあたりたったの50リットル。生育に必要な水の必要量が桁違いに少ないのです!(出典:『世界の農林水産』2016年春号・通巻842号)
そんな環境負荷の低さと、私たちの体への有用性の高さから、近年欧米ではえんどう豆が大注目されています。
環境という視点も入れてプロテインや食材選びをすると、ちょっと違った見方ができるかもしれません。
えんどう豆プロテインという素材との出会いで、色々な価値観や評価軸を持つことは大切だなと改めて教えられたように思います。