腸内細菌にもエイジングダメージの影響

加齢と悪玉菌

腸内環境を整えることは、便通改善に止まらず、様々な病気の予防や体調管理の鍵を握る、ということは広く知られるようになりました。

そのため、腸内を綺麗にしてくれる善玉菌を摂取できる食品〜乳酸菌たっぷりのヨーグルトや漬物などの発酵食品が大人気です。

最近では、チョコレートやお菓子にまで乳酸菌が配合されているものを見るようになりましたね。

意識的に乳酸菌を摂っているという方、多いと思います。私も、できるだけ発酵食品などを毎日口にするように心がけています。

というのも、腸内細菌は年齢とともに変化し、年をとると悪玉菌の割合が増えて行くというのです!

腸内細菌叢という言葉があります。腸内には様々な菌がいて、お花畑のような状態に見えるので、「腸内フローラ」とも呼ばれています。

腸内細菌には、乳酸菌などの善玉菌とウエルシュ菌などの悪玉菌、そのどちらでもない日和見菌が混在しているのですが、年齢を重ねるとビフィズス菌などの善玉菌が減少し、ウエルシュ菌などの悪玉菌が多く検出されるようになるというのです

つまり、大人になればなるほど、腸内環境へ配慮した生活習慣が大切になるということですね。

乳酸菌だけでは片手落ち

乳酸菌などの善玉菌を食品から摂取することはとても大切ですが、せっかく摂取した善玉菌に、しっかり働いて良い仕事をしてもらうには、餌になる食物繊維やオリゴ糖などの「プレ・バイオティクス」も一緒に摂る必要があります。

日本人の食物繊維の摂取量、とても減っているようですね。

1950年代日本人は、平均して1日あたり24gの食物繊維を摂っていたそうです。でも食の欧米化が進むとともに穀類や野菜・海藻類の摂取量が減り、その結果食物繊維の摂取量も減りました。

現在では、成人男性1日あたり20g、女性18gの摂取が「目標」とされています。目標ということは、その数字に到達できていないことが多いということ。

最近の糖質オフのブームのせいで、糖質が多いという理由で穀物類を避けたりしていると、食物繊維はますます不足がちになるのではないかな、と思います。

玄米など、精白していない穀物は食物繊維の宝庫ですから、私は主食だけでなく主菜や副菜にも広く取り入れています。

もち麦でかさをアップ!カロリーダウンしたハンバーグをよく作ります。

食物繊維とホルモンアップに秘密のメニュー

最近、気に入っているのが、昔から滋養食として親しまれてきた「麦とろ丼」。

実は、食物繊維をたっぷり摂れるとともに、素晴らしいパワーをもつスーパー・ミールなのです!

食物線にには「水溶性」・「不溶性」の2タイプがあります。

不溶性は便のかさを増やすのに欠かせない食物繊維です。

一方の水溶性は、腸内の善玉菌の餌となります。そのため腸内細菌を元気にするという意味では絶対に欠かせないのが水溶性の食物繊維です。

麦ごはんに使う大麦は水溶性食物繊維の一つ「β–グルカン」を多く含みます。

しかもこのβ-グルカンは、糖質の吸収を緩やかにし、食後血糖値の上昇を抑える効果もあるから、嬉しいですね!

私はごはんと一緒に炊くときは、「もち麦」として売れれている「もち種」のタイプの大麦をよく使いますが、「うるち種」の押し麦とか米粒麦というタイプもあります。

また、長芋も食物繊維の宝庫ですが、またあのネバネバ成分(糖たんぱく)がポイント。

ネバネバの元である多糖類(ムチン型糖タンパク質)もまた、水溶性食物繊維の一種で、一緒に摂取した食物を包み込むことで糖質の吸収スピートを遅らせる働きを持ちます。

また、長芋をはじめとする、「ヤマイモ科」の芋は女性ホルモンをアップさせる働きもあるとのこと。

ちなみに、あのウサイン・ボルトの速さの秘密は、主食の「ヤムイモ」にあると話題になったことがあります。

ヤムイモは、長芋・ヤマイモ類などの総称です。

ヤムイモには「ジオスゲニン」という成分が含まれていますが、これには「若返りホルモン」とも呼ばれる「デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)」と同じような働きがあるそうです。

DHEAは禁止薬物のテストステロンなどと同じステロイドホルモンで、選手がDHEAをそのまま摂取すればもちろんドーピングになりますが、食品としてヤムイモを食べることでジオスゲニンを摂取する分には問題はないとされています。

そんなパワーを持つ長芋を美味しく食べることのできる麦とろ丼。

伝統的に食べられてきた食材や食べ方には、栄養と健康に関わる知恵が詰まっているのですね。

上男子4×100mリレー、観客からもらった人形を見つめるジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)

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